週刊少年ジャンプの2021年2号にて第一部が完結した『チェンソーマン』。
第一部がテレビアニメ化されるとともに、第二部がWEBサイト「少年ジャンプ+」にて連載されることが発表されています。
2022年6月には、公式アカウントによって『チェンソーマン』第2部が2022年7月13日に連載を開始することが明らかに。
\速報/
— チェンソーマン【公式】 (@CHAINSAWMAN_PR) June 20, 2022
「#チェンソーマン」第2部
連載開始日が遂に決定!
7月13日(水)
ジャンプ+で連載開始です!
楽しみにお待ちください…!
いよいよ連載再開が目前に迫ってきましたが、あらためて情報への飢餓感をかき立てられている方も多いのではないでしょうか。
そこで本ブログでも第一部の結末までを踏まえつつ、『チェンソーマン』第二部がどのような展開になるのか、徹底予想してみたいと思います。
また第一部で残されたままの「謎」についても整理してみましたので、ぜひ数ある考察の一つとして楽しんでいただければと思います。
動画配信サービスのU-NEXTでは、電子書籍も配信しています。
無料トライアルに登録するだけで600円分のポイントがゲットできるので、気になる作品をチョイ読みしたい場合にも最適です。
登録も簡単なので、まだ利用したことのない人は、ぜひこの機会に利用してみてください!
\1分あれば登録できる!/
無料期間中に解約すれば料金はかかりません
【考察】チェンソーマン第一部で残された謎(ネタバレあり)
まず初めに『チェンソーマン』第一部である「公安編」で残された謎について整理してみたいと思います。
公安編は終盤に向かうとともに怒涛のスピード感で展開が繰り広げられた結果、多くの謎が明らかになるとともに幾つもの伏線が残されたままになっています。
ここではその中から気に留めておきたい幾つかの主要な謎について見ていきます。
地獄でのチェンソーマンの役割とは?
天使の悪魔いわく、地獄で悪魔が死ぬ直前に聞いた音はチェンソーの音で一致。
つまりこのことから、地獄で死んだ悪魔はほぼチェンソーマンに殺されたと推察されます。
またチェンソーマンの重要な能力に、悪魔を食べるとその概念が世界から失くなるというものがあります。
マキマはこれまでチェンソーマンを追う中で、数々の「世の中からなくなった方がいい」概念をチェンソーマンに食わせてきました。
しかしチェンソーマンによって殺された悪魔が数多く現実世界に現れていることを考えると、チェンソーマンに殺されたからといって必ずしも食べられるわけではないように見受けられます。
むしろチェンソーマンが悪魔を食べる行為の方こそ特殊条件のような印象です。
また唯一チェンソーマンが実体を消せなかった概念「悪魔でも魔人でもない者」たちとは何なのか?
チェンソーマンとはどのような役割を持った存在なのか、謎が明らかになることを期待したいところです。
なぜ支配の悪魔がナユタとして転生できたのか
2つ目の謎が、なぜ死んだ支配の悪魔=マキマが間もおかずにナユタとして転生できたのか。
公安編では終盤にマキマの正体が「支配の悪魔」であることが明らかになりますが、マキマに勝利したデンジは幾度となく復活を繰り返すマキマが蘇らないよう、死体を調理して食べてしまいます。
完食の結果、マキマは復活しませんでした。
しかし岸辺隊長が「中国で見つけた」として連れてきたのがナユタ。
支配の悪魔は早々にナユタという幼女の姿で復活していました。
そもそもの論点はまず「なぜ現実世界で死んだ悪魔が地獄で復活しなかったのか」。
チェンソーマン世界のルールでは、悪魔は決して死ぬことはないが、現実→地獄→現実……と復活先が交互に入れ替わるという設定。
となれば可能性は下記の3つのいずれか。
- マキマ(支配の悪魔)は地獄に復活した悪魔として現実世界にやってきた。
- マキマたちは一度も死んだことのない悪魔としてそれらのルールの埒外にある。
- 支配の悪魔は一度地獄で蘇って短期間の内に再度死に、現世に蘇った。
一番無理がないのは2番目でしょうか。
しかしそもそもマキマは「支配の悪魔」であって魔人ではないのにかなり人に近い姿で描かれており、かつ「悪魔でも魔人でもない存在」でもないという、ある種の特異点的な存在として存在しています。
また最終巻では、岸辺隊長がマキマと支配の悪魔との間に契約関係があったようなことも言っており、そうなると単純に「マキマ=支配の悪魔」の図式は成り立たなくなります。
そうなるとマキマと支配の悪魔の関係は、デンジとポチタのようなやや特殊な関係なのかもしれません。
またナユタに関してもう一つ気にしておきたいのが、YouTubeでボイスコミックとして公開されている読み切り漫画の『予言のナユタ』。
この物語の内容を読むと、ナユタには兄と過ごした幼少期があって、しかもしれはそれなりに長い期間の様子。
しかも兄も含めた周囲からの反応を見ても、悪魔的な性質は幼少期から強く漏れ出ています。
この短編がチェンソーマン本編と関連性があるのか、またあった場合にどこまで深く関わってくるのかなど、気になる作品です。
スターシステム的にキャラクターだけ同じで異なる世界観で描かれた物語の可能性も大いにありそうですね。チェンソーマンのナユタはツノがなく、そもそも魔法のない世界観ですし。むしろ同一キャラを使った異なった舞台での物語である方が、「藤本タツキ的」な気がします。個人的に何となくですが。
前後編で合計20分程度で見れるので、未見の方はぜひチェックをどうぞ。
コベニはどこへ消えたのか、契約の悪魔は?
第一部の最終話時点で生き残っている特異課のメンバーはデンジとコベニのみ。
ただしコベニは物語の途中で公安を辞め、物語から退場してしまいます。
また契約した悪魔も作中では明かさずじまいでした。
しかしコベニは物語の終盤で最もチェンソーマンとデンジの近くにいたキャラクターの一人。
20歳とデンジとの年齢も近く「大学に行きたかった」とのセリフもあったので、「学校編」というところに絡ませた展開もありえるかもしれません。
吉田ヒロフミはどこへ消えたのか
イケメンキャラでありつつも、初回登場時はモブっぽい雰囲気もあったフリーのデビルハンター・吉田ヒロフミ。
途中から姿を消してしまいましたが、藤本タツキ先生のコメントによると再登場はかなり濃厚なようです。
藤本タツキ先生 コメント 音ゲーみたいでいいですね!吉田はまだまだ活躍します!
『チェンソーマン』ファンアートコンテスト結果発表|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
作品の展開からも生存の可能性はかなり高いかと思われますが、はたしてどのような姿で登場するのか?
単純な再登場ではややインパクトが薄いですし、設定にひと捻りがあってもおかしくなさそうなところです。
また吉田ヒロフミは高校生という設定で、また最終回のデンジが高校生になっていることから、第二部「学校編」の中で学生同士として絡むのではないかという予想もされているようですね。
【予想】チェンソーマン第二部で予想される展開は?
第二部は学校編?
第一部公安編は高校生になったデンジがチェンソーマンにいざ変身せんとスターターに指をかける姿で完結。
第二部は「学校編」ではないか?と予想する声は早々から出ていました。
この予想を裏付けるかのように、完結から数日後に開催されたジャンプフェスタ2021にて、作者の藤本タツキ先生がコメントを発表。
「第二部はデンジが学校に行く話」とのことで、第二部が学校編なのは概ね確定のようです。
2020年12月19日、20日の2日間で行われたフェスティバル。オンラインで開催され、19日のステージで藤本タツキ先生のインタビューが公開されました。
パワーの存在と血の悪魔
第一部の最後で、パワーは命と引き換えにデンジに血を分け与え、この世から消えてしまいます。
別れの最後に、パワーは「血の悪魔を探せ」とデンジに告げ、次に会う血の悪魔はもはやパワーではないが、パワーとして復活させてほしいと伝えます。
一度死んだ悪魔はその概念に人が恐怖する限り蘇りはしますが、別の存在として蘇るため、血の悪魔はすでにパワーとしての同一性は保たれていません。
また血の悪魔がいるとすれば、それは現実世界ではなく地獄。
どのようにパワーを探し復活させるのかは注目したいですね。
個人的にデンジとパワーの関係に『仮面ライダーオーズ』の火野映司とアンクの関係を想起してしまいますね。チェンソーマンも作中で「ヒーロー」として認知されますし、チェンソーマンの臓物マフラーも仮面ライダーっぽい。また自分の欲望に忠実で自己中心的だったアンクが映司に自分の命を分け与えてラスボスを倒すという展開も非常に似ています。
蘇ったレゼ(爆弾の悪魔)は生存?
マキマにより復活させられた爆弾の悪魔(=レぜ)。
彼女の生存状況は気になるところですね。
論点は2つ。
- マキマによって復活した爆弾の悪魔はマキマの死後どうなったか?
- 爆弾の悪魔はチェンソーマンに倒された後、地獄へ行った?
デンジとのエピソードがかなりエモかったので、あのカタルシスの後で単純に再登場させるのは、読者感情的にも難易度は高いような気もしますね。
(とは言いつつシレッと普通に出てくるのもチェンソーマン的なノリかもしれない……)
また蘇らされた爆弾の悪魔は、マキマによって記憶を書き換えられていました。
その後「あのレゼ」が回復できたかは今のところ明示されていません。
しかし本編でのデンジとレゼのエピソードは学校が中心になっていたため、レゼの再登場を待ち望む声は多く聞かれます。
「学校編ならレゼが再登場か?」となるのは必然かもしれませんね。
またレゼが復活できるなら、マキマによって蘇らされたその他の武器の悪魔たちも普通に復活できる話になります。クァンシやサムライソードも再登場するかもしれません。
チェンソーマンでも消せなかった「悪魔でも魔人でもない存在」の正体が分かる?
チェンソーマンの特異的な能力としてあるのが、食べた悪魔の概念を消せること。
概念がなくなるため、悪魔の存在自体も消滅します。
しかし武器の悪魔たちのような「悪魔でも魔人でもない存在」は概念を消せても実存在は消せませんでした。
消そうとしたものが何だったのか、またそれはどういった経緯だったのかが、第二部では語られそうです。
『チェンソーマン』のその他の気になるポイント
ここまで見てきた分類に当てはまらないような「ちょっと気になるディテール」についていくつか触れておきたいと思います。
『チェンソーマン』の時代設定はいつ?
『チェンソーマン』の時代設定については、銃の悪魔がマキマを襲撃した際に「1997年」と明示されています。
連載中盤頃までは明らかになっていなかったので、作中のディテールから推測が立てられていました、明示されている数字としては1997年とのこと。
この辺りはたとえばマキマが京都出張で乗った東海道新幹線が0系である点や、作中で出てくるテレビが2000年台初期ごろまでよく使われていたブラウン管テレビである点とも矛盾しません。
東海道新幹線では0系新幹線が1999年まで運用されていました。
また作中の人物が携帯電話やスマホを使ってないことからも時代設定的に矛盾はないように思われます。
しかしチェンソーマンの能力でこの世から消えてしまった概念に西暦がないとも限りません。
(西暦1999年に恐怖を抱いている人は世界レベルで多いかもしれない、など)
『チェンソーマン』は現実のディテールをベースにした別世界のお話ですし、世界から概念がいくつも消失している世界観。
(現にソ連が1997年まで存続している)
なので現実をもとにあれこれ指摘するのもやや筋違いのような気もしますが、あえて仕掛けとして設けられている要素があるかもしれないので気にしておきたい部分ですね。
『チェンソーマン』学校編と『ルックバック』の関係性は?
チェンソーマン第一部完結後、突然ジャンプ+上で発表され大きな話題になった作品『ルックバック』。
同作品は何層ものテーマが複雑に絡まり合った作品で、ひとことで表現するのがとても難しい作品です。
しかし描かれたモチーフとして「学校」に重要性があったのではないかと見ています。
特に『ルックバック』は物語構造にギミックが効いているため、ifと現実の絡まり合いをはじめ、主人公2人の関係性、またさらには京アニ事件との関係性、批評性が議論の中心です。
しかし物語の始まりが小学校であり、不登校児であった京本が大学へ進学したことで物語が大きく展開するわけで、学校生活や進学といったことに作者が思考を割かなかったはずがありません。
『チェンソーマン』第二部を構想していく中で、チェンソーマンで表現しきれなかった要素が『ルックバック』として結実したのかもしれないと感じています。
チェンソーマン第二部予想まとめ
やや雑駁でしたが『チェンソーマン』第二部の予想、考察をまとめてみました。
いよいよ直前ということで、あとは座して待つのみ。
これまでの情報をまとめつつ、あれやこれやと想像しながら公開を楽しみに待ちましょう。
◇ ◆ ◇
なお本誌ジャンプも電子版の利用環境が充実しつつあります。
場所を取らずバックナンバーも劣化なしに残せるので、ぜひ利用を検討してみましょう。
下記の記事ではジャンプ電子版の定期購読の方法について紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

コメント