少年ジャンプ+で連載中の漫画『ダンダダン』。
魅力的なキャラクターと幽霊&UFOの2大オカルト要素を取り入れたキテレツな設定、そしてそれを支える圧倒的な画力で今もっとも目を離せない作品です。
本記事ではそんな人気沸騰中の『ダンダダン』について、その魅力を徹底解説します。
ネタバレに関しては未読の方向けに配慮しているつもりですが、本文中で触れざるを得ない部分もあります。
話数が進んだ時点での内容も出てきますので、ご容赦のほどよろしくお願いいたします。
動画配信サービスのU-NEXTでは、電子書籍も配信しています。
無料トライアルに登録するだけで600円分のポイントがゲットできるので、気になる作品をチョイ読みしたい場合にも最適です。
登録も簡単なので、まだ利用したことのない人は、ぜひこの機会に利用してみてください!
\1分あれば登録できる!/
無料期間中に解約すれば料金はかかりません
漫画『ダンダダン』とは
『ダンダダン』は龍幸伸先生が執筆する連載漫画。
幽霊肯定派のギャル系女子高生とUFO肯定派のオタク系男子高生が周囲に起こる怪異に挑むオカルト系アクション漫画です。

一言で表現しようにも作品の情報量が多すぎて何を言ってるか全くまとまらない。
もちろんボーイミーツガール的な要素も散りばめられており、切り口も多様。
いろいろな属性の漫画ファンにリーチするこれまでにない異色作です。
連載はWEBの「ジャンプ+」&単行本も続々刊行
作品は2021年4月6日から週間連載としてWEBサイト・少年ジャンプ+(ジャンププラス)に掲載が開始。
最新話が毎週火曜日に公開されています。



最新話が更新されるたびに閲覧数が100万を突破するなど、今注目をもっとも集めつつある作品ですね!
なお単行本は2021年12月時点で3巻までが発売されています。
漫画家・龍幸伸先生について
『ダンダダン』を執筆しているのは、龍幸伸(たつゆきのぶ)先生(@TatuYukinobu)。
ジャンプに移籍する前は講談社の月刊マガジンで連載をされており、2作品が単行本化されています。


ジャンプでは藤本タツキ先生や賀来ゆうじ先生のメインアシスタントを務められており、お互いに影響を与え合う関係みたいですね。
「ファイアパンチ」が終わった後、アシスタントだった(賀来)ゆうじ先生が「地獄楽」って連載をはじめて。僕はその話がすごく好きだったから、自分もゆうじ先生くらい絵が上手くて、おもしろい話を描かなきゃダメだなって思って絵の練習したり、それこそいろんな物語、自分があまり好きではない映画とかを観てインプットしていました。今だと「ダンダダン」(作:龍幸伸)を当時の「地獄楽」に似てる感じで見てます。
ローリングストーンジャパン vol.16
藤本タツキ先生や賀来ゆうじ先生と言えば、ジャンプの敏腕編集者・林士平さんの担当漫画家として知られますが、龍幸伸先生もその一人。
個人的にも林さんの関わる漫画には魅力を感じることが多いので、今後の展開にとても期待をしています。
『ダンダダン』の読者の心を鷲づかみして離さない7つの魅力
ここからはいよいよ『ダンダダン』の魅力を詳しく解説していきます。
①キャラ立ちと属性が魅力的なキャラクターたち
『ダンダダン』の魅力と言えば、まずは何といっても魅力的な登場人物たち。
それぞれが非常に個性的でキャラの属性も溢れんばかりに過剰なんですよね。
たとえば主人公二人にしても設定が異様にてんこもり。
主人公の女子高生・綾瀬桃(あやせもも)は校内屈指のギャルキャラでありつつも霊媒師の家系で幽霊を信じる大の高倉健ファン。
次に来るマンガ大賞にダンダダンをよろしくお願いします!https://t.co/6gbsy2MXHo pic.twitter.com/krf5oDAvas
— 龍幸伸 (@TatuYukinobu) July 1, 2021
特に高倉健のファンとしては筋金入りで名前も口に出せないほど。
一方で宇宙人やUFOの存在は信じておらず、そこからもう一人の主人公・オカルンと関わりを持ったことで物語は始まります。
またギャルと言っても内面は純粋なところもあり、正義感の強さを見せる場面も。
超能力が開花したことからオカルトバトルに身を投じていくことになります。
一方の主人公・男子高生オカルンはオカルト雑誌を愛読するオタクくんでクラス内のカーストもかなり低め。
他人から軽く見られ邪険に扱われることばかりですが、桃と出会ったことで少しずつ成長を見せ始めます。
なおオカルンは桃につけられたニックネームで、本名は「高倉健」。
真正の高倉健好きで名前を口にしただけで卒倒しそうになる桃に本名を呼ばれることはありません。
桃とは正反対に宇宙人は信じるが霊の存在は信じない主義で、それが理由でよく桃と衝突。
しかしまさかの霊と遭遇することでその霊の力を獲得し、変身して戦えるようになってしまいます。
そして桃と同様オカルトバトルに巻き込まれていくことになります。
とまあキャラクターの説明だけで記事が一本書けそうになるほど。
もちろんこれ以外にもたくさんキャラクターは登場しますし、それぞれこのくらいのテンションで設定がぶち込まれまくっています。
私の一押しは桃の祖母の星子でしょうか。
ジャンププラスで連載中のダンダダンをよろしくお願いします! pic.twitter.com/2KlE7xvQ6e
— 龍幸伸 (@TatuYukinobu) June 26, 2021
ドドリア三太の名前で占い師と活動する星子はまさかの美魔女設定でルックスはどう見ても30代頃。
髪型もぶっ飛んでいたり腹巻きしていたりとなかなかアクの強いキャラですね。
ついでに言えばメガネはアンダーリムです。
こんな個性的なキャラクターたちが関係性を作りつつ西へ走り東へ走りとやってくれるので、本当に飽きないんですよね。
小さなコマでやり取りされるような、ちょっとした小ネタも面白いですし。
またこういった全てが抜群の画力で描かれるので、女子キャラはかわいく男子キャラはかっこいいという、見ていてとても華のある漫画になっていますね。
ともかくキャラクターがよく動き、生き生きとした躍動感を見せてくれる漫画です。
②「宇宙人・UFO」&「霊・都市伝説」の2大オカルト要素
この作品を異色の存在にしているのが、宇宙人と幽霊というオカルト2大巨塔をクロスオーバーさせた世界観。
オカルティックな雰囲気が排除されたようにも見える現代の空気の中で、前世紀に置き去りにされていたオカルト要素は逆に新鮮さを感じます。
昭和の頃は宇宙人や心霊現象の番組をまさかのゴールデンタイムにテレビでバンバン放送してましたからね……。



今だとありえない(BPO的な意味で)。
しかし矢追純一やムー的な世界観、宇宙人やUFOの意匠、また怪談や都市伝説などは時代を超えて人の深層にある何かを捉えて離さないんですよね。
そういった要素を蘇らせて現代的にアレンジしているのはさすがだと思います。
③人物から背景まで完璧な圧倒的画力
少々強い言葉を使ってしまっていますが、まさに「圧倒的な画力」。
人物から背景まで、絵がめちゃくちゃ上手いです。
この作品におけるキャラクターの魅力、特に綾瀬桃ちゃんの可愛らしさはこの画力によってもたらされているところがかなり大きいですね。
とりわけこの作品はのっけからキワどい場面やポーズが多いのですが、そういう場面でこそ複雑な構図を決めてくるのはやはり凄い。
そういう絶対に目が行くシーンでこそ絵力で勝負!と言わんばかりに魅せてくれるのは本当に素晴らしいと思います。
絵柄で言えば『ツルモク独身寮』の窪之内英策先生を彷彿とさせ瞬間もありますね。
ちなみに窪之内先生も圧倒的画力の方で、投稿される超絶イラストでTwitterのタイムラインが凄いことになっていたりします。漫画好きの方は必見ですね。
④80~90年代(昭和から平成初期にかけて)の小ネタが多数
『ダンダダン』には昭和から平成初期あたりの小ネタが多数散りばめられているのも見逃せないポイント。
綾瀬桃のルーズソックスやドリフネタ、バカ殿、100人隊(?)などなど。
この辺は若い人にとっては平成レトロ的な意味で新しく、おっさんにはノスタルジーなポイントですね。
また漫画からはジョジョ第4部的なノリも多用されてますね。
東方仗助的な「危機に陥ったと思っただろうがよぉ〜〜〜〜狙ってハメてたんだよなぁ〜〜〜」展開なんかは口調まで真似してて思わずニヤリとしてしまいますね。



詳しく書きすぎるとネタバレになってしまうのがもどかしいですね。ぜひ読もう!
⑤迫力のバトル要素でアクション描写も満載
『ダンダダン』に欠かせないのがバトル要素。
オカルト能力を駆使しながら宇宙人や幽霊と戦いを繰り広げます。
もちろんアクションシーンも満載で迫力のあるバトルをこれでもかと楽しめます。
ジャンププラスで連載中のダンダダン7話が本日火曜日に配信されました。読んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/jlEQpbRstE
— 龍幸伸 (@TatuYukinobu) May 18, 2021
やはりこの作品を支えるのは圧倒的なデッサン力と精細な筆致。
アクロバティックな構図やポーズをこれでもかと楽しめますよ。
⑥ボーイミーツガール的な王道恋愛展開もあり
『ダンダダン』で楽しめるのはバトル要素だけではありません。
オカルンと桃ちゃんの恋愛要素もふんだんに盛り込まれており、二人の行く末が気になるところ。
(16/16)
— 龍幸伸 (@TatuYukinobu) August 3, 2021
※Twitter 一括アップくんより送信https://t.co/UnglPA9lzo pic.twitter.com/KnTinXEl3D
何せ二人が「オタクくん&ギャル」なのでちょっとスクールカースト的な心がちくっとする瞬間もあったりでなかなか切ない……。
一人のときは真っ直ぐに相手のことを思いつつも顔を合わせるとつい憎まれ口を叩くような関係もちょいといい感じですね。
とはいえ2人だけの世界に止まらないのがコレ系の話で、関係を乱す別の誰かが現れるのも王道展開。
ラブコメ好きな人にもおすすめです!
⑦ジャンプ+という表現の自由度の高い媒体で連載中
少年ジャンプ+は公式にはWEB版のジャンプとして紹介されますが、今ではジャンプ+独自の連載から人気漫画が多数生まれるほど。
『チェンソーマン』第二部がジャンプ+での連載になることがアナウンスされているように、今では本誌から移籍する方もいるくらいです。
これもジャンプ本誌と比較して表現の自由度が高いことが理由の一つでしょう。



『チェンソーマン』も戦闘シーンやゴア表現での制約を回避したかったのではないかと推察します。
繰り返しになりますが、『ダンダダン』の魅力に大きく寄与しているのが龍先生の類稀なる絵力。
しかしその一方で今のご時世では社会における表現の全てに配慮を求める声も多く、魅力的な女子キャラやオカルトネタは自主規制の方向に向かわないか少し気になるところ。
その点、『ダンダダン』はジャンプ+の連載ということで、キャラクターの伸び伸びとした活躍に対する制約は本誌ほどはないはずです。
才能に枷がつけられるほど残念なことはないですので、龍先生の頭の中の世界をそのまま奔放に描ける(であろう)ジャンプ+もあわせて応援したいですね。
今すぐ『ダンダダン』を読み始めるべき3つの理由
とここまで『ダンダダン』の魅力を解説してきましたが、それとは別に「今だからこそ」読み始めるべき3つの理由があります。
『ダンダダン』を読み始めるなら、タイミング的にも今がまさチャンスなのですね。
ここではその理由について3つ、解説していきます。
- まだ刊行数が3巻まで(2021年12月時点)
- WEBで最新話を読める手軽さ
- 「このマンガがすごい」「次にくるマンガ大賞」受賞など話題性が急上昇中
まだ刊行数が3巻まで(2021年12月時点)
『ダンダダン』の物語はまだ始まったばかりです。
単行本も3巻までしか出ていませんし、WEBで公開中の数話を読めばすぐに最新話まで追いつけます。
2ケタ巻まで出た漫画を後から追いつくのは少々腰が重いですが、『ダンダダン』ならまだまだ全然楽勝で間に合います。
まさに今が読み始めるチャンスでしょう!
WEBで最新話が毎週読める
『ダンダダン』はジャンプ+の連載なので、毎週WEB上で最新話を読めます。
もちろん閲覧は無料。
とりあえず話に追いつくコストは最小レベルかと思いますので、面白い漫画を探している方にはおすすめです。
「次にくるマンガ大賞」を受賞など話題性が急上昇中
『ダンダダン』は「次にくるマンガ大賞2021」で堂々の2位入賞。
まだ1巻しか出てない時点での受賞はまさに快挙と言えるでしょう!
「次にくるマンガ大賞」は、niconicoと雑誌『ダ・ヴィンチ』によって創設されたユーザー参加型のマンガ賞。最終的にユーザー投票によって賞が決まるしくみになっており、読者人気がもっとも反映されやすい賞だと言えます。
また「このマンガがすごい2022 オトコ編」でも4位にランクインしています。
これらをきっかけにネットでも話題性が急上昇。
まさに大ブレイク前夜の作品と言えますね。



アニメ化も期待できるかもしれません!
『ダンダダン』魅力を徹底解説まとめ
『ダンダダン』は王道とサブカル的をあわせ持つふしぎな魅力にあふれた作品。
多彩な要素が一点に集中する過剰なエネルギーを持つ漫画であると同時に、多くの人が楽しめる要素をあわせもった異色の漫画です。
独特な設定がまず話題になりがちですが、決してそれだけにとどまらない強烈なポテンシャルを秘めた漫画ですので、未見の方はぜひ読んでみていただければと思います。
今後も引き続き『ダンダダン』を応援していきましょう!
◇ ◆ ◇
なお本誌ジャンプも電子版の利用環境が充実しつつあります。
場所を取らずバックナンバーも劣化なしに残せるので、ぜひ利用を検討してみましょう。
下記の記事ではジャンプ電子版の定期購読の方法について紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。


コメント