漫画『夢想のまち』—少女と街の住民たちの幻想的で不思議な交流の物語

荷物を抱えた少女は大切な手帳を手に、海辺の街「雲ヶ浦」に降り立つ。

訪れることを夢見ていた街で、少女は住人たちに受け入れられながら、手帳に書き残されていた街の風景を訪れていく—。

夜の羊雲さんの描く『夢想のまち』は、海の見える街に訪れた少女の出会いと日常を描いた漫画。

少女・楠まよわと街の人々の交流が淡くおぼろげなタッチで描かれた、水彩画のような空気感に包まれた幻想的な物語です。

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漫画『夢想のまち』のあらすじ

揺れる列車の座席。金髪碧眼の少女・楠まよわは眠りから目を覚ます。

彼女が降り立ったのは、海が見える街、雲ヶ浦だった。

寄り道した浜辺で出会った少年に案内してもらい、彼女は下宿先「murmur」へ辿り着く。

そこはオーナーのドゥルーブと、双子のようなお手伝いの男の子、むくとエーシェが暮らす、大きな洋館だった。

どうしてこの街に来たのか問われたまよわは「この街のことを知りたいの」と答えるのだった。

以上が本作品の世界観。

雲ヶ浦と呼ばれる田舎の片隅での生活を描きつつも、単なる日常系とも一線を画した独特の浮遊感をたずさえた日々の暮らしが語られていきます。

漫画『夢想のまち』の作品の魅力を紹介

『夢想のまち』について作品の魅力を紹介していきます。

繊細に描かれる街の風景とまよわの旅の謎

本作品では事件らしい事件はほとんど起きません。

描かれるのは日常の断片で、それも絵の雰囲気も相まって、まるで街の時間を切り取ったスケッチのよう。

しかしそれこそがこの作品の魅力で、事件のない淡々とした時間の流れこそが本作品の最大の見どころだと感じます。

夏の強い日差しのまばゆさすら失ってしまうような白日夢のごとき日常の姿は、なぜか郷愁を誘いすらします。

しかしその一方でこの漫画にはストーリーらしきものもささやかに用意されており、今後関わってくるであろう謎もいくつか語られています。

そもそも楠まよわがこの街に訪れることになった理由は何だったのか。

「街のことを知りたい」と願うまよわが今後行き着く先とそのドラマに期待したいですね。

物語世界を描く繊細で幻想的な絵柄

この作品の空気感をつかさどる特徴でもあり、最大の魅力となっているのが、夜の羊雲さんの描く幻想的な絵柄

キャラクターや街の風景はふわっとした優しい色彩とタッチで描かれており、その世界観はとても叙情的です。

夢の世界に迷い込んだかのような独特の浮遊感ともやがかかったかのような色彩表現は、読み手の感情を刺激してくれます。

特に本作品はカラーページが美しいので、ぜひ発色のよいディスプレイでご覧いただきたいですね。

キャラクターたちの幻想的ではかなげな愛らしさ

また本作品では登場する人物たちも、どこかはかなげで幻想的

まよわが雲ヶ浦ではじめて出会うことになる少年「案内人」や、まるで双子のように見える謎の少年たち、むくエーシェ

天文台に勤める夜の似合う兄妹、深夜輝夜たち。

彼らは皆おだやかで、どこか消えてなくなりそうな空気をまとっています。

そんな登場人物たちに見出すのは無垢に近いなにかで、金髪のまよわと黒髪の輝夜が暗闇のプラネタリウムに2人並んで座っている場面などは俗っぽさを自然と自重してしまうような尊さがある。。。

主人公まよわと街に暮らす人々の交流を、ぜひ楽しんでいただければと思います。

漫画『夢想のまち』の感想、レビューまとめ

今回ご紹介した『夢想のまち』は本記事の執筆時点で既刊が1巻のみ。

街の様子を繊細に描き出す作風から、話が本格的に動き出すのはこれからといった様子もありますが、作品の最大の魅力は物語を包むその空気感。

叙情性ゆたかなこの街に生活する人々の暮らしを、ぜひ追体験していただければと思います。

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