将棋・囲碁を題材にしたおすすめ漫画を紹介!数十手先を読む攻防と勝ちへの執念が熱い!

漫画の醍醐味の一つが、キャラクターたちが繰り広げる熱いバトル。

格闘技やスポーツなど多くのジャンルで勝負の物語が描かれてきましたが、非肉体的な競技でありながらも決して負けることなく勝負の世界を見せつけてくれるのが、「囲碁」や「将棋」といった盤上の勝負の世界です。

何十手先をも読みながらも、最善手となる1手を求めてさらに深く思考する姿には、肉体性を超越した熱狂とカタルシスがあります。

本記事では「」の中に熱い「」を秘めた対局の世界を描く、「将棋」や「囲碁」を題材としたおすすめの漫画をご紹介します。

動画配信サービスのU-NEXTでは、電子書籍も配信しています。

無料トライアルに登録するだけで600円分のポイントがゲットできるので、気になる作品をチョイ読みしたい場合にも最適です。

登録も簡単なので、まだ利用したことのない人は、ぜひこの機会に利用してみてください!

\1分あれば登録できる!/

無料期間中に解約すれば料金はかかりません

タップできる目次

「将棋」を題材にした名作漫画9選

将棋

9×9の81マスの盤上に配置された駒で相手型の王(玉)の詰みを目指す、日本伝統の盤上競技「将棋」。

持ち駒の概念が生まれたことにより、海外の他の類似ゲームにはない複雑な戦略性が生まれたと言われています。

その無限大とも言えるほどの可能性を指して言われるのが「81マスの小宇宙」。

ここではそんな将棋を題材としたおすすめの名作漫画をご紹介します。

永世乙女の戦い方

タイトル永世乙女の戦い方
作者くずしろ
出版社小学館
レーベルビッグコミックス
巻数既刊7巻(2022年11月現在)
将棋監修香川愛生

あらすじ

弱冠17歳の女流棋士・早乙女香は、幼いころ、将棋を教えてくれた女流棋士界の絶対女王・天野香織に憧れ、彼女を目指して将棋の世界に入った。そんな香の前に、次々と強敵が立ちはだかる。

永世乙女の戦い方 – Wikipedia

作品のおすすめポイント

『永世乙女の戦い方』は将棋漫画ではやや珍しい、女流棋士を主人公にした漫画。

女性同士が才能にもてあそばれ、憧れ、嫉妬し、執着するさまが時には嗜虐的にすら描かれていて、読んでいて凄みを感じる瞬間がいくつもあります。

この作品には天才が何人も出てきますが、女流棋士界に女王のごとく君臨する天才棋士・天野香織にしてすら、対局の際の寿命を削っているかのような泥臭さがあり、必見の描写です。

華やかで可憐な要素を持ちつつも、将棋作品の中で一二を争う情熱の熱さを感じるおすすめの作品です。

りゅうおうのおしごと!

タイトルりゅうおうのおしごと!
作者作画:こげたおこげ・原作:白鳥士郎・構成:カズキ
出版社スクウェア・エニックス
レーベルヤングガンガンコミックス
巻数全10巻(完結)
将棋監修西遊棋

あらすじ

主人公の九頭竜八一は、16歳の若さで棋界の2大タイトルの1つである「竜王」を奪取したものの、その後大スランプに陥り、公式戦において11回連続の敗北を喫していた。そんな3月のある日、自宅に帰った八一は、なぜか女子小学生の出迎えを受ける。小学生・雛鶴あいは、竜王戦で八一と交わした約束から、彼の内弟子としての弟子入りを希望する。

りゅうおうのおしごと! – Wikipedia

作品のおすすめポイント

『りゅうおうのおしごと!』は、白鳥士郎さんのライトノベルを原作とした漫画。

もともとメディアミックスを想定して企画されており、2020年にはアニメ化もされています。

本作品の主人公は、若干16歳で竜王の座についた九頭竜八一

まるで藤井聡太竜王を予見したかのような設定ですが、九頭竜竜王は自身の将棋に自信を失いかけているのが対照的です。

そんな竜王に弟子入りするべく訪ねてきたのは、若干9歳(!)の雛鶴あい。

まだ幼さの残る彼女ですが、小学生ながらも八一をアシストし、自身も八一の将棋に触れるなかで才能を開花させていきます。

そしてあいが現れたことで、八一のまわりにはにわかに女性が集まり始めます

姉弟子の空銀子や、師匠の清滝九段の娘である桂香、またあいの友人である澪や綾乃、そしてフランス人の小学1年生・シャルロットなどなど。

とはいえ単純にハーレムものになるわけでなく、その一方でJSを愛でる描写を惜しみなく出していく感じは、好きな人にはたまらないのではないでしょうか。

設定のうえで人を選ぶ作品であることは否めませんが、10代の若き才能たちの成長譚としても楽しめますよ。

著:白鳥士郎(GA文庫/SBクリエイティブ刊), 著:カズキ, 著:こげたおこげ, 著:しらび, 著:西遊棋
¥586 (2022/12/03 04:46時点 | Amazon調べ)

3月のライオン

タイトル3月のライオン
作者羽海野チカ
出版社ヤングアニマル
レーベルヤングアニマルコミックス
巻数既刊16巻(2022年11月時点)
将棋監修先崎学

あらすじ

桐山零は、幼いころに交通事故で家族を失い、父の友人である棋士、幸田に内弟子として引き取られ、15歳でプロ棋士になった。幸田の実子の香子たちとの軋轢もあり、六月町にて1人暮らしを始めた零は1年遅れで高校に編入するが、周囲に溶け込めず校内で孤立し、将棋の対局においても不調が続いていた。自らの境遇を停滞していると感じていた零は、ある日先輩棋士に無理やり付き合わされたあげくに酔いつぶされ、倒れこんでいたところを川本あかりに介抱されたことがきっかけで、橋向かいの三月町に住む川本家と出会い、3姉妹と夕食を共にするなど交流を持つようになる。

3月のライオン – Wikipedia

作品のおすすめポイント

数々の賞を受賞し、アニメ化・映画化もされた大ヒット漫画『3月のライオン』。

本作品でまず惹きつけられるのが、若きプロ棋士・桐山零の孤独と苦しみです。

実の家族を事故で失い、引き取られた棋士の家では将棋の才能を発揮してしまったことで実子を追い詰めてしまった零。

師匠でもある養父の家を逃げるように出た零は、高校生にして殺風景な部屋でひとり孤独に暮らしはじめます。

そんな居場所のなさに傷つく零を受け入れてくれたのが、大きな川の向かいに住む川本家の3姉妹

3姉妹のあかり、ひなた、モモたちは零に親身に世話を焼いてくれるようになりますが、彼女たちもまた心に傷を負った人たちでした。

作中では川本家の家族との交流の中で生まれる零や3姉妹たちの心情が、繊細かつリリカルに描かれていきます

棋士たちとの対局の中でプロ棋士としての自覚に目覚めていく、零の成長も見どころです。

漫画賞の受賞歴
  • 2010年 第1回ブクログ大賞マンガ部門大賞
  • 2011年 第4回マンガ大賞2011
  • 2011年 第35回講談社漫画賞一般部門
  • 2014年 第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞
  • 2015年 ダ・ヴィンチ「BOOK OF THE YEAR 2015」コミック部門 第1位
  • 2016年 ダ・ヴィンチ「BOOK OF THE YEAR 2016」コミック部門 第1位
  • 2017年 第29回将棋ペンクラブ大賞特別賞
  • 2017年 ダ・ヴィンチ「BOOK OF THE YEAR 2017」コミック部門 第1位
  • 2021年 第24回文化庁メディア芸術祭賞 マンガ部門 大賞

リボーンの棋士

タイトルリボーンの棋士
作者鍋倉夫
出版社小学館
レーベルビッグコミックス
巻数全7巻(完結)
将棋監修鈴木肇

あらすじ

実力は確かだったものの、「26歳までにプロ棋士にならなければならない」という年齢制限により奨励会を退会した安住浩一は、カラオケ店でのアルバイト生活をしていた。同じアルバイトの森麻衣から将棋イベントに誘われた安住は、史上5人目の中学生棋士として将来を期待されている明星陸六段に平手での指導対局で勝利を収める。

リボーンの棋士 – Wikipedia

作品のおすすめポイント

手塚治虫御大の名作『リボンの騎士』にタイトルを引っ掛けた『リボーンの棋士』。

年齢制限によりプロの道を断念した主人公が、アマチュアからのプロ編入を目指して再生(リボーン)していく様を描きます。

この漫画に強く惹きつけられるのは、夢敗れた者たちの再起の物語だから。

本人の才能や意欲はあったけれど親の意向でやめざるをえなかった人」など、屈折を抱えた人物たちの執着に自身を重ね合わせてしまう人は決して少なくないでしょう。

多くの場合において人生はキラキラなんかしていませんが、そんな中で現実に安易に折り合わず、自分のあり方にとことん愚直に生きようとする姿に気持ちが励まされる作品です。

ハチワンダイバー

タイトルハチワンダイバー
作者柴田ヨクサル
出版社集英社
レーベルヤングジャンプコミックス
巻数全35巻(完結)
将棋監修鈴木大介

あらすじ

主人公の菅田健太郎はかつてプロ棋士を目指していたが挫折し、今では賭け将棋で日銭を稼きつつ漫然とした日々を送っていた。勝負に勝ち過ぎ対局を避けられるようになった菅田は、ある日秋葉原の凄腕棋士のウワサを聞く。秋葉原に赴いた菅田は自信満々でメガネの女真剣師「アキバの受け師」に勝負を挑むが、手も足も出ずに完敗を喫する。 プライドをズタズタにされ、その悔しさから久々に将棋への情熱を取り戻す菅田。しかし自堕落な生活で部屋は荒れ放題。片付けの為に清掃会社に派遣サービスを依頼するが、現われたのはなぜかメイド。しかも菅田を「ご主人様」と呼ぶそのメイドこそ彼のプライドを打ち砕いた張本人、「アキバの受け師」だった。

ハチワンダイバー – Wikipedia

作品のおすすめポイント

『ハチワンダイバー』の魅力は熱苦しいまでのアツさ

柴田ヨクサルさんならではの、冷静で冷徹なまでの思考力の勝負とはまた異なる格闘技のごとき思考の肉弾戦は、本作品の大きな見どころの一つです。

またメイド姿で将棋を指す最強の真剣師「アキバの受け師」こと中静そよのルックスとオンオフのギャップ、また将棋の異常な強さなど、キャッチーさも抜群。

序盤の二こ神との対局では、当時すでに取り上げられることも少なくなっていた「雁木囲い」を大々的にフィーチャーするなど、将棋の魅力の再発見にも大きく寄与していると言えるでしょう。

(雁木は最近では再評価が進み、本格的に取り入れるプロの方も増えているようです)

中盤以降は世界の頂点に立たんとする真剣師集団・鬼将会が登場し、個性的すぎる棋士たちと手を取り合いながらをその打倒に向かうなど少年漫画的な展開も。

トーナメントの開催から最終決戦に向けての盛り上がりは一読の価値ありですよ!

漫画の受賞歴
  • 2008年 宝島社「このマンガがすごい!」2008年版オトコ編1位

月下の棋士

タイトル月下の棋士
作者能條純一
出版社小学館
レーベルビッグコミックス
巻数全32巻(完結)
将棋監修河口俊彦

あらすじ

子どものころから高知の港町で祖父にしてかつての名人・御神三吉に将棋を学びながら育ってきた氷室将介は祖父の遺言を胸にプロ棋士を目指して上京し、奨励会に入会する。順調に昇級を重ねる中、氷室は将棋会館特別対局室にて後の宿命のライバルとなる滝川幸次名人と出会い、滝川との対局、勝利を目指していく。

月下の棋士 – Wikipedia

作品のおすすめポイント

作者の能條純一氏といえば、麻雀漫画『哭きの竜』。

『月下の棋士』では舞台を将棋界に移して、同じく壮絶な勝負の世界を描きます。

ともかく劇画調の能條節が炸裂する本作品。

対局中に血を吐いたり駒で象さんを描いて相手方に勝ったりなど、今日ではネットミーム的にネタにされそうな演出過多も多いのですが、それでも通しで読むと面白いことは間違いなし。

また登場人物も実在の棋士をモデルにしたものが多いので、元ネタ探しをしてみるのも面白いですよ。

(かなり昔の作品なので、すでに現役でない方も多いですが)

漫画の受賞歴
  • 第42回小学館漫画賞青年一般部門

ひらけ駒!&ひらけ駒!return

著:南 Q太
¥594 (2022/02/03 11:05時点 | Amazon調べ)
タイトルひらけ駒!・ひらけ駒!return
作者南Q太
出版社講談社
レーベルモーニングKC
巻数全8巻・全2巻(両作品とも完結)

あらすじ

小学生の息子・菊地宝が将棋にはまり込んでしばらく経つが、熱が冷める気配はない。

近所の将棋道場に通い、休日は母の付き添いで将棋大会に参加するなど、生活は将棋一色に。

大人相手にも善戦し、大会で入賞するほど腕を上げるなかで、いつしか宝は奨励会を意識するようになる。

作品のおすすめポイント

『ひかけ駒!』、『ひらけ駒!return』は将棋に励む男子小学生の息子・宝を主人公にした将棋漫画。

視点が息子を見守る母親目線に設定されている、将棋漫画の中でも異色の作品です。

本作品の魅力は将棋に取り組む小学生のひたむきな姿息子の成長を見守る母親の親心が、過剰な演出なく自然に描かれているところ。

熱い戦いに傾きがちな将棋漫画の中でも独特の空気感のある作品です。

なお作者の南Q太さんの息子さんも将棋を指されており、連載期間中には奨励会でプロを目指されていたとのこと。

実際に身の回りにあったエピソードも作品に影響しているのか、エピソードの細かな部分にリアリティがあるのも特徴ですね。

なお『ひらけ!駒』は諸事情により連載が一度中断してしまい、その後数年を経て再スタートしたのが『ひらけ駒!return』。

時間の流れ的には、『ひらけ駒!return』で主人公の宝が将棋を始めるきっかけから『ひらけ駒!』に至るまでを描いており、また最後の数話で『ひらけ駒!』のその後を描いています。

本ブログでは『ひらけ駒!return』のレビュー記事も書いていますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

盤上の詰みと罰

タイトル盤上の詰みと罰
作者松本渚
出版社双葉社
レーベルアクションコミックス
巻数全2巻(完結)
将棋監修田辺誠

あらすじ

ふらりと現れたその不思議な少女は、明るくて可愛くて、そして何よりも将棋がメチャクチャ強かった!!霧島都、元6冠王の女流棋士。5年前のとある対局をきっかけに、1ヵ月ごとに記憶がリセットされるようになってしまった。忘れてしまったその相手を探し出すため、彼女は全国将棋ひとり旅へ!笑顔と愛と謎が渦巻く本格青春将棋マンガ!

盤上の詰みと罰 | Amazon

作品のおすすめポイント

1ヶ月で記憶がリセットされるという、映画『メメント』みたいな設定の将棋漫画。

記憶を忘れたことすら忘れてしまうというレベルの記憶障害のため、同じ人に再度会っていることにすら気づきかず、周囲の指摘によりそれを知る始末。

しかしこの関わる人物の時間は流れているのに主人公の時間は停滞したままという設定は、勝負と自己研鑽の世界である将棋において、エモいエピソードを見せてくれます。

掲載誌の廃刊により、終盤を巻いたような雰囲気もあり、もっと物語が広がりそうな序盤だっただけに2巻で終わったのが残念な作品ですが、作品のつくりはとても丁寧。

一部の登場人物は同じ作者の作品『将棋めし』にも登場するので、ぜひあわせて読んでいただけると幸いです。

将棋めし

タイトル将棋めし
作者松本渚
出版社KADOKAWA
レーベルMFコミックス フラッパーシリーズ
巻数全6巻(完結)
将棋監修広瀬章人

あらすじ

女性プロ棋士の峠なゆた六段が挑む玉座戦最終局。

長期戦となることを見越した彼女は、今日の夕食のことを考え始めていた。

長時間の緊張状態で頭脳を酷使する対局において、食事がいかに大切かを彼女は知っていたのだった。

作品のおすすめポイント

ネット配信などで、よりさまざまな角度から楽しまれることが増えた将棋。

特にネットでは対局中の食事が話題になることも増えてきました。

本作品『将棋めし』はそんな背景を受けて生み出されたであろう、将棋食事をテーマにした作品。

一見、イロモノ風に見えなくもないのですが、将棋と食事を絡めたエピソードには工夫が凝らされていて、思った以上にぐいぐい読ませてくれます。

作中に登場するお店は連載当時に実際に存在しており、将棋会館でプロ棋士が対局中に食べているものと同じとのこと。

有名店舗も多数出てくるので、聖地巡礼しながら楽しんでみるのもおすすめです!

2017年7月〜11月 ドラマ化(フジテレビ)

それでも歩は寄せてくる

タイトルそれでも歩は寄せてくる
作者山本崇一朗
出版社講談社
レーベル講談社コミックス
巻数既刊12巻(2022年11月時点)
将棋監修北尾まどか・株式会社ねこまど

設定・あらすじ

将棋部を舞台に繰り広げられるラブコメ。

部員で高校1年生の田中歩と同じく部員で高校2年生の八乙女うるしの高校生活を描く。

うるしは歩が自分のことを好きだとわかっているが、歩は絶対に認めようとしない。

実際は歩はうるしのことが好きなのだが、それを告白するのは自分がうるしに将棋で勝ったときと心に決めているため、今日も無表情でうるしのブラフをかわすのだった。

作品のおすすめポイント

この作品の見どころはやはり、うるしと歩の心理的な駆け引きでしょう!

シチュエーションコメディ的にほぼ将棋部の部室で話が進んでいきますが、うるしの脳内にあるのは「こいつ(歩)やっぱり私のこと好きだろ……」が大部分。

実際のところ歩はうるしのことが好きなわけで、うるしは歩のリアクションにそのような想いを見て取りつつも、一方の歩はうるしの追求をひたすらポーカーフェイスでかわすのみ

うるしはそんな歩にやきもきしっ放しの毎日を送ることになります。

1つ年上でありつつも年下男子に翻弄される女子の姿がかわいい漫画ですね。

遠目に見ればひたすら2人でいちゃこらしてる感じでわざわざ追及せずともよかろうものを……、という感じもありますが……。

主人公は安定のおでこキャラなので、そのあたりの属性が好きな方にもぜひおすすめです!

漫画の受賞歴
  • 2020年 『次にくるマンガ大賞2020』コミックス部門第3位

うつ病九段

著:原作・先崎 学, イラスト:漫画・河井 克夫
¥475 (2022/02/05 19:43時点 | Amazon調べ)
タイトルうつ病九段
作者原作:先崎学・漫画・河合克夫
出版社文藝春秋
レーベル
巻数全1巻(完結)
将棋監修

あらすじ

プロの将棋棋士・先崎学は47回目の誕生日の翌日、自分の体に異変を感じる。

眠っても前日までの疲れが全く取れず、日に日にその状況は悪化していくばかりだった。

ついには将棋にも影響が出始め、思考のまとまらなさから若手相手の順位戦で敗北を喫してしまう。

しばらく休めばなんとかなるはず——

そう信じる先崎だったが、その敗北をきっかけに言い知れぬ不安が気持ちに張り付き始める。

作品のおすすめポイント

漫画『うつ病九段』はプロ棋士・先崎学九段のノンフィクション書籍、『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』を漫画化した作品。

ベテラン棋士として将棋界を牽引し、執筆や漫画監修でも活躍される先崎学さんの身に起きた、うつ病の発症から回復までを赤裸々に綴った闘病期です。

(ちなみに本記事でも紹介している『3月のライオン』は先崎学さんの監修)

ちなみに先崎さんはこのうつ病発症で約1ヶ月間の入院治療を体験。

淡々としたトーンではありながらも、先崎さんが感じた精神の変調と回復が克明に描写されており、同病に関わる方にとっても非常に資料的な価値のある漫画ではないかと思います。

なによりも、プロの将棋棋士というトップクラスの頭脳労働に携わる方であるからこその自信の喪失や焦りは、語り口が客観的なこともあり、より一層伝わってくるものがあります。

そしてそこからの回復のきっかけとなった棋士仲間との数々の交流には、心揺さぶられるものが。

特に後半の神社でのシーンは、ちょっと胸にくるものがありました。

将棋漫画というくくりからはやや外れるかもしれませんが、誰もが精神的な失調におちいる可能性のある現代においては、ぜひ多くの方に読んでいただきたい漫画です。

「囲碁」を題材にした名作漫画5選

囲碁

白と黒の碁石に分かれて、相手よりも多く陣地を囲うことを目指す「囲碁」。

対局が進むにつれて盤上に描かれていく幾何学的な紋様は宇宙的な理の縮図であるかのような神秘的なおもむきすらあります。

またアジアをはじめ世界人口が多いことでも知られる競技で、女性の活躍が目立つのも特徴。

ここではそんな囲碁を題材としたおすすめの名作漫画をご紹介します。

ヒカルの碁

著:ほったゆみ, 著:小畑健
¥408 (2022/02/03 11:18時点 | Amazon調べ)
タイトルヒカルの碁
作者作画:小畑健・原作:ほったゆみ
出版社集英社
レーベルジャンプコミックス
巻数全23巻(完結)
囲碁監修梅沢由香里

あらすじ

運動好きで頭を使うことが嫌いなごく普通の小学校6年生である進藤ヒカルは、祖父の家で古い碁盤を見つける。碁盤の血痕に気づいたヒカルは、その碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれる。非業の死を遂げたという佐為はかつて棋聖・本因坊秀策にも取り憑いていたという。囲碁のルールも歴史も知らないヒカルであったが、「神の一手を極める」という佐為にせがまれて碁を打ち始める。

ヒカルの碁 – Wikipedia

この作品のおすすめポイント

小学生の間に囲碁ブームを巻き起こした『ヒカルの碁』。

この作品が画期的だったのは、ジャンプの連載漫画にもかかわらず、囲碁という身体的な動きの少ない競技を中心に据えたうえ、さらに強烈な人間ドラマを物語に織り込んだこと。

美形キャラを数多く登場させることで物語を華やかにする一方で、命をかけて囲碁に向かう棋士たちの剥き出しの姿も描いており、その姿は泥臭すぎるほどです。

小学生には大人すぎる棋士たちの剥き出しの感情を見せつけたうえで、スポーツ的な動きのない碁盤の競技のなかで物語に引き込むという荒技は、まさに偉業と言ってもよいでしょう。

また塔矢アキラの姿を目の当たりにし、次第に囲碁に対して真摯になっていくヒカルの成長には感動を覚えます。

子どもが独り立ちをして大人になっていく姿を描く成長物語としても楽しめるはずです。

当時リアルタイムで読んでいた方は、今現在の視点から新たに読み直してみると、新たな発見があるかもしれません。

漫画賞の受賞歴
  • 2000年 第45回小学館漫画賞
  • 2003年 第7回手塚治虫文化賞新生賞

星空のカラス

タイトル星空のカラス
作者モリエサトシ
出版社白泉社
レーベル花とゆめコミックス
巻数全8巻(完結)
囲碁監修穂坂繭

あらすじ

気難しく嫌われ者だったプロ棋士の祖父から囲碁を教わり、その魅力に取りつかれた烏丸和歌、13歳。自身もプロ棋士になりたいと願うが、倒れた妻(和歌の祖母)より囲碁の試合を優先した祖父のような非情な人間になってほしくないと、母親からプロ棋士どころか囲碁をすることさえ猛反対されている。

ある日、アマの囲碁大会に出ていた和歌は、指導に来ていたプロ棋士の鷺坂と出会う。後日、怪我を隠しながら名人リーグ戦に挑む鷺坂の勝利への執念と気迫を目の当たりにした和歌は、より一層、プロ棋士への夢を確かにし、母親から「少年少女囲碁大会の全国大会で優勝したらプロ棋士になることを許してもらう代わりに、負けたら囲碁を辞める」との約束を取り付ける。

星空のカラス – Wikipedia

この作品のおすすめポイント

本作品の見どころは、囲碁を通して描かれる烏丸和歌(からすまわか)の成長の姿。

若きプロ棋士・鷺坂総司との出会いを通じて囲碁への姿勢を模索する姿が描かれます。

また本作品のキーマンとなっているのが、主人公の祖父である暁生(あきお)。

プロ棋士として活躍しながらも祖母を置いて家を出てしまったことで、和歌の母親に囲碁に対する強烈な拒否感を植え付けてしまい、和歌が囲碁の道へ進むことへの反対の原因になっています。

しかしこのエピソードも話の進展とともに、次第に事実が明らかに。

1巻時点から割とほのめかされてはいますが、展開の二転三転に期待しながら読むと楽しめますよ。

天地明察

タイトル天地明察
作者作画:槇えびし・原作:冲方丁
出版社講談社
レーベルアフタヌーンKC
巻数全9巻(完結)
囲碁監修

あらすじ

まだコペルニクスの地動説が知られていなかった時代の日本に、天体の運行を観察し日本独自の正しい暦を作り出そうと試みた一人の男がいた。

時は江戸。4代将軍徳川家綱の治世。一介の棋士(囲碁)ながら会津藩主にして将軍後見役保科正之に目を掛けられる安井算哲(後の渋川春海)は天文・数学にも深い興味を示す好奇心旺盛な男。上覧碁(将軍の前で碁を打つ)を翌日に控えた算哲は会津江戸藩邸の屋根に登り星を眺めていた。親しい会津藩士安藤有益から金王八幡宮に新たな和算の設問が奉納されたと聞いた算哲は居ても立ってもいられず、翌日早朝に参詣する。

天地明察 – Wikipedia

みことの一手

タイトルみことの一手!
作者宇城はやひろ
出版社芳文社
レーベルまんがタイムKRコミックス
巻数全1巻(完結)
囲碁監修

あらすじ

束ねた黒髪に丸メガネ、丈の長いセーラー服……とっても地味~な女子高生、みこと。そんな彼女が唯一アツくなれるのは”囲碁”!? 幼馴染みにして最強のライバル・蛍や百合脳囲碁部員・葵たちと共に、目指すは全国大会制覇!!

みことの一手!│漫画の殿堂・芳文社

この作品のおすすめポイント

『みことの一手!』は囲碁部で活動する女子高生たちの姿を描いた日常系4コマ漫画

掲載誌の色もあってか、百合成分がやや多めなのがポイントですね。

絵柄からもうかがえるように、部員たちの日々の姿がほんわかした雰囲気で描かれますが、勝負に対する熱意は人並み以上。

高い棋力を持つ主人公の楠みことと、それを上回る超人的な強さをほこる鷺宮蛍を中心に、全国高校囲碁大会へ挑みます。

作中キャラが解説するかんたんな囲碁講座も掲載されているので、囲碁の初心者の方でもばっちり楽しめますよ!

碁娘伝

タイトル碁娘伝
作者諸星大二郎
出版社潮出版社
レーベル
巻数全1巻(完結)
囲碁監修

あらすじ

唐代の天宝の頃に、碁娘(ごじょう)と呼ばれる女がいた。碁を打つ美女の妖怪とも、清廉なる者を助ける女侠客とも言われていた。碁娘は、父が殺されたときに残された碁盤から、その時の対局相手を仇と探していた。

碁娘伝 – Wikipedia

この作品のおすすめポイント

諸星大次郎氏の描く歴史怪奇漫画『碁娘伝』。

碁娘」(ごじょう)と呼ばれる謎の美女、玉英(ぎょくえい)によって起こされる復讐劇を描きます。

物語の舞台のとある唐代の城下町では、碁に負けると片耳をそがれるという妖怪の噂がまことしやかにさされていましたが、その正体は玉英。

玉英にはある「目的」があったのでした。

物語は中国の歴史怪奇ものの雰囲気をたたえつつも、物語の中心には碁がしっかりと据えられています。

エピソードに碁の勝負や定石が巧みに織り込まれているのも見事で、作者の碁と漫画に対する知見の深さをうかがい知ることができます。

1つだけ残念なのは1話単発での雑誌掲載が多く、1冊の単行本になるまでに十数年かかっていること。

まだまだ語られていないことは多く残ってそうなので、ぜひ今後の積極的な執筆を期待したいですね。

囲碁・将棋を題材にしたおすすめ漫画まとめ

以上、囲碁・将棋を題材にしたおすすめ漫画を紹介しました。

一口で囲碁・将棋と言っても、作品の切り口は多彩。

ぜひ本記事を参考にお気に入りの漫画を見つけていただければと思います。

◇ ◆ ◇

本ブログ・ブクモノでは、他にも下記のような記事を書いています。

他ジャンルでおすすめ漫画を探している方に参考にしていただけると嬉しいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

タップできる目次